他事務所から引継ぎ示談金額が約200万円アップ!
- CASE1014
- 2020年02月25日更新
- 30代
- 男性
- 会社員
- 示談交渉
- ■後遺障害等級11級7号
- ■傷病名第12胸椎圧迫骨折
- 保険会社提示額334万257円
- 最終示談金額529万120円
ご相談に至った経緯
片側一車線道路の左側を自転車にて直進中、進路変更をしようと右側にハンドルを切ったところ、後続の自動車がAさんの自転車を追い越そうとして右車線に移ろうとしていたため、センターライン付近にて追突されてしまったという事故状況でした。
ご相談内容
当事務所にご依頼いただく前に、既に他事務所が示談交渉を進めており、相手方保険会社から提示された約330万円にて合意するように勧めてきていたとのことでした。
もっとも、過失割合は70対30で提示され、また後遺障害の認定はなされているも、労働能力の喪失がないとして、逸失利益は0円との提示であったため、主に過失割合と逸失利益の2点について納得ができないとして、前任の事務所から当事務所が引き継ぐこととなりました。
ベリーベストの対応とその結果
過失割合について、確かに合図なし進路変更に関して、実務上よく参照される判例タイムズの基準に基づけば、70対20になり得る事故状況ではありました。
もっとも、Aさんが進路変更をしようとしてはいましたが、後続車も同じように進路変更をしようとしており、また実況見分調書をみるに、センターライン付近での事故であり、後続車がそのまま直進を継続してさえいれば発生していない事故でした。
必ずしも判例タイムズの基本図とは一致する事故状況ではないため、過去の裁判例を調べてみたところ、似たような事案で80対20の事案がありました。同裁判例なども引き合いに出し、判例を駆使した交渉を継続したところ、最終的には80対20の過失割合にて相手方保険会社も了承してくれました。
後遺障害に関して認定はなされておりましたが「変形」を理由とするもので、また自賠責の後遺障害の認定理由にも痛みや痺れの記載はなく、Aさん自身、痛みや痺れはあまり感じられないとのことでした。そのこともあり、前の事務所からは逸失利益について争うことは難しいと伝えられていたようです。
確かに、痛みや痺れを伴わない変形障害に関して、往々にして逸失利益が争われる傾向にありますが、0円はまさに下限の金額であり、軽軽に応じるべきではありません。
実際、過去の裁判例等も示しつつ粘り強く交渉を継続した結果、示談ベースで約150万円までは引き出すことはできました。それでも、満額には程遠い金額ではありましたが、裁判リスクや、早期解決の利益等を踏まえ、ご納得いただいたうえでの示談となりました。
もっとも、Aさんが進路変更をしようとしてはいましたが、後続車も同じように進路変更をしようとしており、また実況見分調書をみるに、センターライン付近での事故であり、後続車がそのまま直進を継続してさえいれば発生していない事故でした。
必ずしも判例タイムズの基本図とは一致する事故状況ではないため、過去の裁判例を調べてみたところ、似たような事案で80対20の事案がありました。同裁判例なども引き合いに出し、判例を駆使した交渉を継続したところ、最終的には80対20の過失割合にて相手方保険会社も了承してくれました。
後遺障害に関して認定はなされておりましたが「変形」を理由とするもので、また自賠責の後遺障害の認定理由にも痛みや痺れの記載はなく、Aさん自身、痛みや痺れはあまり感じられないとのことでした。そのこともあり、前の事務所からは逸失利益について争うことは難しいと伝えられていたようです。
確かに、痛みや痺れを伴わない変形障害に関して、往々にして逸失利益が争われる傾向にありますが、0円はまさに下限の金額であり、軽軽に応じるべきではありません。
実際、過去の裁判例等も示しつつ粘り強く交渉を継続した結果、示談ベースで約150万円までは引き出すことはできました。それでも、満額には程遠い金額ではありましたが、裁判リスクや、早期解決の利益等を踏まえ、ご納得いただいたうえでの示談となりました。
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