自転車運転中に、自動車と衝突。右手を骨折し、12級7号を取得した例
- CASE2
- 2016年12月27日更新
- 男性
- 会社員
- 示談交渉
- 後遺障害
- ■後遺障害等級12級7号
- ■傷病名橈骨遠位端骨折
- 保険会社提示額約72万円
- 最終示談金額約650万円
ご相談に至った経緯
自転車で大きな道路を走行中、交差する狭い道路から出てきた自動車と衝突。転倒して右手を骨折しました。
ご相談内容
事故後半年が経過して、相手方保険会社から治療費の打切りの打診と示談額の提示があり、その妥当性について相談されました。保険会社は、後遺障害等級は認定されないだろうという予測で、約72万円の示談額を提示していました。また、この際の過失は、90:10とされていました。
ベリーベストの対応とその結果
解決までの道のり
まず、手首に可動域制限があったことから、担当医に後遺障害診断書を記載してもらい、被害者請求で後遺障害等級の獲得を目指すことを薦めました。その後、裁判所基準での損害額を請求するつもりでしたが、この際、相手方保険会社は過失割合について、以前提示していた90:10を撤回して、もっとSさんの過失割合が大きいと主張してくることが予想されましたので、刑事記録を取りつけ、過失についても主張できる点をまとめました。申請経緯、認定理由等
主治医はあまり協力的ではありませんでしたが、後遺障害診断書作成時に弁護士が面談に伺い、手関節の可動域をしっかり測定して記載してもらえるよう依頼しました。その後、弁護士の委任請求で後遺障害等級認定申請をしました。その結果、手関節の可動域制限によって12級7号が認定されました。示談交渉のポイント
当初予想していたとおり、弁護士が入ったことによって、相手方保険会社は過失が50:50であると主張してきました。保険会社の言い分では、90:10の提示はご本人との示談を前提としていたもので、弁護士が介入して示談額が上がるのであれば、逆に過失も最大限主張するとのことでした。こちらも刑事記録を取り寄せ、90:10を主張しましたが、S氏が一方通行道路を逆走していたという事実があり、なかなか折り合えませんでした。解決のポイント
後遺障害等級12級が認定されたことにより、まず自賠責保険から224万円が振り込まれました。その後、最終的には損害額を裁判所基準満額の約937万円、過失を70:30として示談が成立しました。最終示談額は約650万円となり、相談をお受けした時点での保険会社提示額から約570万円の増額解決となりました。今回は、適切な後遺障害等級が認定されたこと、過失の点で折り合えたことが解決のポイントとなり、当初の示談提示額から大幅に増額させることができました。全国の各オフィスから寄せられた解決事例をご紹介しております。(※ベリーベスト法律事務所全体の解決事例となっています)