警察から自白を迫られていた被疑者。弁護士が同行し取り調べ対応した結果、嫌疑不十分を理由として不起訴。
- cases1124
- 2024年07月22日更新
- 男性
- ■犯罪行為 強制性交等罪
- ■罪名 強制性交等罪
- ■解決結果 不起訴(嫌疑不十分)
事件発生の経緯
Aさんが、知人女性と自宅で性行為したところ、後日、知人女性から、強制性交を理由として被害届が出されました。
ご相談~解決の流れ
Aさんは、たしかに知人女性と自宅で性行為しました。しかし、Aさんとしては、知人女性と良い雰囲気になっていたこと、知人女性に性行為をすることについて事前に確認をとった際に拒否をしていなかったことから、同意があると思っていました。
その後、警察に呼ばれて、Aさんは、取り調べを受けました。その際、Aさんは、正直に、Aさんとの当日のやり取りについて話しました。しかし、警察は、知人女性からは、無理やり服を脱がされたと言っている、同意があるというのはあなたの一方的な思い込みだと言われました。その上で、警察は、「次回までに事件当日のやり取りをもう一度思い出してきなさい」と言い、取り調べを終了しました。
Aさんは、このままでは、自分がやっていないことで犯罪者にされてしまうと思い、当事務所に相談に来られました。
当方は、Aさんからの話を聞き、知人女性が強制性交を訴えた真の目的はこれだろうというものを予想できました。
当方は、Aさんの言い分が裁判でも十分戦える余地があるものと考えたため、捜査段階では、黙秘による嫌疑不十分を目指すこととしました。
当方は、Aさんとともに、警察に行きました。その後、取り調べにあたっては、Aさんが黙秘できるよう工夫を凝らして進めました。Aさんは、最後まで黙秘を貫くことができました。
その後、事件は検察庁に送致されました。結果としては、その後、検察から取り調べに呼ばれることなく、嫌疑不十分を理由とした不起訴処分となりました。
解決のポイント
捜査段階では、被疑者側は、捜査資料をみることができません。そのため、あいまいな記憶で、資料も見ないで供述することは冤罪が生まれるリスクが高くなってしまいます。
取り調べに弁護士が立ち会うことができないため、黙秘せずに供述することはリスクがあります。
Aさんのように、警察の接触があった時点で、なるべく早く弁護士にご相談いただくのが適切な解決に繋がっていくと思います。
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