交渉により4000万円の賠償金(労災保険金を含めず)を獲得
- CASE603
- 2020年07月22日更新
業務内容
システムエンジニア
災害の状況
Uさんは、業務中に気分が悪いと訴えた翌日、宿泊していたホテルにて脳出血により意識不明の状況に陥っているところを発見されたものです。災害が発生するまでの数ヶ月にわたり、Uさんには長時間に及ぶ時間外労働がありました。
相談内容
Uさんには、本件労災事故によって高次脳機能障害という後遺障害が残ってしまいました。Uさんは従前の職場に復帰することは難しいと感じ、将来に対して大きな不安を抱いており、適切な補償を求めてベリーベスト法律事務所にご相談をされました。
ベリーベストの対応とその結果
まずUさんにおいて労災における後遺障害の認定手続を受け、9級7号との認定を受けました。
ベリーベスト法律事務所においてその認定内容を精査し、同等級を前提として、賠償交渉を行うことになりました。
一般的に労働災害に起因して勤務先に損害賠償請求を求める場合、安全配慮義務違反の有無が問題となることが多いですが、本件では長時間労働であることは労働局の調査によって明らかとなっており、安全配慮義務違反があることは明白でしたので、損害額のみが争点となりました。
賠償交渉にあたっては、労働局から開示を受けた資料が多かったため、その内容を精査し、Uさんが保持していた交通費等の領収書も1枚1枚丁寧に確認し、相手方会社側においてもUさんの損害内容及びその根拠資料を簡便に確認できるように留意をしました。
請求額は労災保険からの既払金を除いて、4300万円程度となりました。
相手方会社側からは当方の請求額についていくつか確認はありましたが、当方の資料が整っていたこともあり、比較的スムーズに最終的な支払額の協議に至ることができました。
相手方会社側弁護士との対面での交渉等を経て、最終的には一括で4000万円を支払うという提示を引き出しました。当方において提示金額を拒んで裁判に至った場合のリスクも検討し、Uさんとの協議の上で同額での和解に至ると共に、無事に同額の支払を受けることに成功しました。
Uさんにおいても当方の交渉にご満足いただける結果となりました。
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