治療中の段階でご依頼いただき、労災手続き全般にわたって代理交渉を行った件
- CASE674
- 2021年02月10日更新
業務内容
Aさんは両手で抱える程の大きさの電子機器の基盤を作成したものを運搬整理するといった工場内での業務をされていました。
災害の状況
Aさんが製造品を移動させている際に、荷台車輪のロックが破損したまま放置されていたため、荷台が移動してしまい、製造品と製造品の間に手を挟んでしまい怪我を負った事件です。
相談内容
Aさんの勤務先会社が、事故発生当初から、労災手続きについて申請を遅らせたり、補償をどこまでするか明示しない、対応が遅いといった点でご不満があるとのことで、ご相談頂きました。
ベリーベストの対応とその結果
治療中から弊所にご依頼いただき、労災手続き全般に関して、Aさんに代わって会社側との話し合いの窓口となりました。そして、労災による怪我のために働けずにいた期間の生活を支えるため、労災支給分を会社から前借りする等の交渉を行いました。
そして、治療終了後の損害賠償請求時には、会社側から、労災からの特別支給金を損害と損益相殺すべきであるとの主張がなされましたが、最高裁判例を引用して会社側の主張を否定して争い、最終的には、特別支給金を差し引かずに支払ってもらう形で合意しました。
また、通院慰謝料についても、会社側からは通院実日数を基準にすべきであるとの主張がなされましたが、本件に関しては、怪我による影響が継続的に生じていたとして、通院実日数を基準にするのではなく、通院期間を算定基準とすべきであるとの主張を行い、最終的には、通院期間により通院慰謝料を算定する形で合意しました。
以上の交渉により、当初約100万円の相手方提示案から、172万円の解決金で合意できました。
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